2009年 08月 10日
ドルメン風 |
近づくにつれ、そうでないのが判った。何しろ鉄筋が飛び出しているのだ。大戦中に独軍が建てたトーチカだった。ドルメンと見違うほどに破壊されていたのだ。
ドイツ人が作ったトーチカを壊すのは一仕事だっただろう。
ここまでは晴れ勝ちだった空は次第に暗くなり、強風と雨となった。かなり濡れてしまったけれど、この程度の天候でなければブルターニュらしくない。
風のお陰で夕方には快晴となり、浜でサラミを齧って、防風林で寝場所を見つけた。
静かな林で眠ったせいか、未明には目が覚めた。潮が引いた海岸線を歩いて、正午前にはロリアン港に着いてしまった。パリでは用事が待っていたので、おとなしく列車に乗り帰途に付いたのだった。
by t-kuwabara
| 2009-08-10 06:10
| 風景