2009年 08月 02日
キャンペールの鱒 |
用事が済んだら、当然だがスケッチしながらの徒歩旅行となった。キャンペール(ここ、フィニステール県の首府)から電車でお隣のキャンペルレまで行って、沿岸に南下し、ロリアン港まで歩こうという計画である。
キャンペールは古い街で、高い屋根の大聖堂があり、中心にはオデ川が流れている。魚がいないかと覗き込んでみたところ、大きなボラが何尾もゆったりと泳いでいた。少し上流に向ったら、20センチぐらいの魚が見えた。明茶色とベージュの体に黒や朱の斑点がある。ブラウンマスだ。
写生していると、地元の男性が話しかけてきた。
「あんたが描いてるのはマスだね。秋になるとサケが溯上して来るよ」
フランスでは激減しているタイセイヨウサケであろう。こんな街中の川でも溯上するとは意外であった。秋になったら、用事を作って来てみる価値はありそうだ。
by t-kuwabara
| 2009-08-02 00:54
| 魚