2010年 01月 26日
狩人 |
年始の平日、野球などする人さえ少ない。関東の冬は快晴の日が多いけれど、この日も晴れ渡って風が少ない散歩日和であった。
岸沿いにはアシが茂り、川面にはヒドリガモの群が浮かんでいる。
アシの茂みではオオジュリンやホオジロが頻繁に見られた。少し大きめなのはモズである。でも僕が見たモズは随分と近距離にいて、動かない。元々あまり人怖じしない鳥だが、こんなに近いのも珍しいなと思っていたら、何かをぶら下げているのが判った。
モズの半分以上はある、灰色の獲物である。よく見たら短い四脚、白い腹、短めの尾が確認出来た。ハタネズミの仲間だ。
モズは少し移動して、肉をついばみ始めた。その姿はまるで猛禽である。しばらく食事していたが、僕がいるのが気に入らなかったらしく、ネズミをぶら下げて茂みの奥に消えた。
モズが小鳥類を狙って狩りをしているのは何回も観察したし、小魚を捕食しているのも見たことがある。しかしネズミは初めてだ。
以前に、この写真を宮崎学氏のサイトで拝見してから、自分で見たいと願っていたシーンであった。
撮影者は兵庫県のたじまもり氏。
by t-kuwabara
| 2010-01-26 22:08
| 鳥