2013年 02月 25日
忍者鷺 |
池は二つあって、大きい方は中州で川鵜が憩い、岸でオオバンたちが採餌している。小さい方の池には葦が植えられており、水位が浅いのでタシギなどが好む環境である。
先週、寒波が来た際に行ってみた。久しぶりにタシギを描こうと思い立ったのだ。
池に着いたら、餌を啄ばんでいるタシギが数羽いた。美しい斑模様と長く伸びた嘴、チョコチョコと動く動作など、見ていて飽きない鳥である。
暫く写生していたら、視野に変なものが登場した。
水面でベージュ色の長い体を伸ばしているので、ヌートリアみたいな哺乳類と勘違いしそうだ。長い嘴があるから鳥なのだが、カモやバン類とはまったく異質。何者だか理解するのに数秒かかった。サンカノゴイが泳いでいたのだ。
この鷺、元々あまり数が多くない上に葦原に潜んでいるので目撃することが少ない。それに、こんな姿勢で泳ぐとは知らなかった。
サンカノゴイが入り込んだ葦原を暫く見ていたが、再び姿を現すことはなかった。一時間ほど粘ったが退散せざるをえなかった。この日の風は酷く冷たく、上下のウール下着にダウンジャケット、羊毛皮の手袋という防寒装備でも身が凍ってしまったのだ。
by t-kuwabara
| 2013-02-25 15:08
| 鳥