2013年 05月 21日
カオスの街、ナポリ |
ローマを堪能したあと、南イタリアの古都ナポリへ向かった。
世界遺産も沢山あるし(何しろ界隈全体が指定されてるところがある)、夜景の美しさ、周辺にあるポンペイ遺跡など見所が一杯の魅力的な街だが、反面、治安などに関しては評判が良くない。
駅から近い宿泊先のB&Bへは徒歩で向かった。
煤と埃で真っ黒の建物、うじゃうじゃ居る人々、通りに散らかるゴミ、、、と駅前からして異様な雰囲気だ。
B&Bまでは20分とかからないが、何回か道路を横断する。ところが信号は機能してないか、点滅してるだけの黄色信号が圧倒的に多い。車が止まって通行人を通してくれるなんて雰囲気は全くなく、ビュンビュンと走行している。
現地人がどうするか観察してみた。すると、、、彼らはいきなり渡るのである。そして車やスクーターは急停止する。つまり通行者が一番偉いのだ。
慣れるのに数分かかったが、これは実に論理的なマナーだった。人権無視した「歩道橋」なんてものを設置してる某国とは全然違う。
ナポリの素晴らしい名所や庶民の界隈を楽しんだ二日後、ソレントへ向かった。ヨメさんから有名な歌で知られたいい港町だと聞いていた。確かに綺麗な絵葉書みたいなところだが、イタリアには美しい街や村は無数にあるし、ナポリのほうが滅茶苦茶で活き活きしていて楽しい。かえって何でもない近代的な港の雰囲気が面白かった。
スケッチは高台の公園で日向ぼっこしていたシクラカベカナヘビ。
ソレントへ向かう電車では途中下車して超有名な遺跡、ポンペイへ。
町全体が火山灰で埋まってしまったとは知っていけれど、さすがに広い。半日かけても全部見きれないほどだ。
ここでも自然観察はシッカリしてきた。壁ではイエスズメが営巣していたし、イソヒヨドリも見かけた (上のスケッチ。蛇足だが日本の亜種と違って、ヨーロッパでは体全体が暗い青色である)。カべカナヘビの仲間はあちこちで見られた。
最後の晩は、これまた有名な夜景が見える高台へ。
うろうろしていたらレストランがあったので少し贅沢な夕食をした。暮れゆくナポリ湾を眺めながら、小魚や海老のフライ、猪口ソースのステーキを楽しんだ。
(スケッチは港から望んだヴスヴィオ火山)
ナポリを見てから死ね、とは有名な言葉だが、僕はナポリを見たら又来い、と言いたい。それほど魅力的な街だった。
by t-kuwabara
| 2013-05-21 14:58
| 旅行